網さんの論文”Computation of Infection Risk via Confidential Locational Entries: A precedent approach for contact tracing with privacy protection”がIEEE Access誌に掲載されました。
この研究は、携帯電話を用いて感染拡大リスクを下げる新たな接触確認技術CIRCLE法(Computation of Infection Risk via Confidential Locational Entries)を提案し、「プライバシーに配慮しながら、地域住民に感染のリスクを通知する」という問題に答えたものです。今回の研究により、提案手法が、現在の接触確認アプリと比べて感染対策上多くの利点を有していることが示されました。本研究を発展させることにより、今後、わが国の感染症対策をより効果的、効率的なものとすることが期待されます。
図:CIRCLE法 概略
陽性患者の行動履歴と携帯電話位置情報をもとに、接触リスクを計算し住民に通知する
(生研のプレスリリースの図を再掲)
【論文情報】
掲載誌: IEEE Access
タイトル: Computation of Infection Risk via Confidential Locational Entries: A precedent approach for contact tracing with privacy protection
著者:網淳子、石井邦宙、関本義秀、升井洋志、大向一輝、山本泰智、奥村貴史
論文URL: https://ieeexplore.ieee.org/document/9448278
生研プレスリリース:https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3598/